看護師の夜勤と当直の違い

病棟の看護師たちは、決められた勤務シフトにしたがって、日勤や夜勤などの勤務をこなしています。
病棟の看護師たちが行っている夜勤業務は、もちろん労働時間としてカウントされ、休憩時間などの適用もあります。
もちろん、夜勤は夜だからといって仕事がないわけではありません。

夜にしかできない仕事や、次の日の日勤帯の準備などを行う仕事をしています。
日勤帯とほとんど変わらない仕事を行っているのに、受け持つ患者数が日勤6~7人に対して、
夜勤は看護師一人当たり十人程度になるので非常に過酷な仕事です。

大規模な病院では、患者さんが入院しているわけではない、救急外来や手術室、検査部門などでも
1.2名の看護師が不測の事態に備えて待機している場合があります。

このように、患者さんの看護を行っているわけではないけれども、
不測の事態に備えて待機している看護師のことを当直と言います。

夜勤は労働時間として認められていますが、当直は法的な労働時間にはならないので、
通常の勤務のほかに当直を言い渡すこともできます。

しかし、あくまでも本来の業務に差し支えのないように、
非常事態に備えての待機や定期的な巡回など疲労を伴わないこと、
回数や賃金、十分な睡眠時間が確保されること、などもきちんと決められています。

ただし、こういった法的配備を行っていない病院などにおいては
夜勤=当直という表現をしている場合もありますので注意が必要です。